俳優・大橋弘枝さんのルーツをたどる旅 ~山口県光市~ 同行通訳させていただきました!

日本のDeaf俳優といえば・・何人か浮かぶけれど、大橋弘枝さんはパイオニア的な存在だ。斯く言う私も大ファンである。出会いは、大橋さんが演出で携わった舞台『テンペスト』での稽古通訳を務めさせていただいたことだった。初めての生大橋は、オーラすごっ(◎o◎)!だったが、とても気さくで、スタッフたちに話しかけて場を和ませたり、笑いが起こればその中心に大橋さんの存在があった。そのおかげで、現場での様々な壁が低くなっていくのを感じたことを覚えてる。

大橋弘枝さんのFBはこちら


春の訪れを目視できる季節になった頃、大橋さんからLINEが届いた。

《こんばんは~!ご無沙汰してます。元気?》

最後に話してから、おおよそ2年近くの月日が経とうとしていた。心躍るほど嬉しかった♪

《今はどちらにいらっしゃいますか?山口ですか?今週、光市の室積へ行くのですが・・。》

私が山口県の出身で、現住所に引越すまで光市で生活していたことを覚えてくれていた♪

ん?え?おーーーー!!光市へ行くの~\(◎o◎)/!

そうだった!! 以前、自分のルーツが山口にあることを教えてくれた記憶が蘇ってきた。アクティブで好奇心旺盛!!ポジティブを絵に描くような人だ。山口行きになんの不思議もない。

毛利家の家紋の手話表現を尋ねられたことがあった。歴史に疎い私は、毛利家の家紋・・おぼろげながら知ってはいたのだが、手話表現はわからなかった。直ぐに山口在住のDeafや手話通訳者のツテをたどり、無事、大橋さんに伝える事ができた。山口出身と高らかに言えるような私じゃないなっとプチ反省?した事件だった。『私、山口にいないわ(..;)・・』

《そうなんですね・・残念! どなたか通訳の知り合いの方います?》

もちろん♪いますとも♡ 

ということで、山口県在住の741Hzのスタッフが同行通訳をさせていただくことになった。

状況から、ぶっつけ本番の臨機応変さが求められる通訳現場になることが予想された。不便なことが盛りだくさんで、タクシーもなかなかつかまらない状況だろうと思っていたらビンゴだった。それでも今回の主要メンバーが無事に顔を合わせることができたと聞いて安堵した。

光市議会議員メンバーの先導で、ゆかりの土地を巡り、地元の人々の話を聞きながら、ルーツをたどる旅は滞りなく進んだ。

大橋さんがルーツのバックボーンを事前に調査して理解済みだったので、今回のナビゲーターを担った議員メンバーとの会話も共通理解の上に成り立ち、補足的な語彙を通訳するような感じだったとスタッフからの報告だった。

先日、「集え!視覚言語界の住人たち!」第1弾『ASAKA』の紹介記事でも少し触れたが、今回通訳スタッフも同じようなことを感じた出来事があったようだ。

大橋さんは話し相手と通訳をしっかりと目で捉えて放さないが、議員メンバーは話しを聞きながらiPhoneに目を落とす場面があったようだ。《もしかして、話を聞いてない?》というような印象を抱いたという。もちろん聞いていないのではなく、話の中に出てきた「何か」をググっていたらしいのだが、やはり誤解を与える場面状況だ。文化的な違いがあるので致し方ない。しかし、もしかしたら少しの気遣いで回避できるかもしれない。「ちょっと待って!ググる(調べる)から」この一言!とっても大事~!と実感した。


この場をお借りして山口県光市を私感で紹介しておこう。

光市といえば、最近、よく取り上げられているのが移住先♪ 

元サッカー選手の久保竜彦さんが、2018年に光市に移住されたといつかのテレビ番組で拝見した。室積で『ドラゴンカフェ』というお店を営業されているそうだ。

室積にはあちらこちらに知る人ぞ知るお店が点在している。のんびりと散策するにはもってこいだ。歩き疲れたら、テイクアウトのcoffeeを片手に、海岸沿いに腰掛け、瀬戸内海の穏やかな波を眺めていると復活することができるだろう!




海があって、振り返ると山があって、畑があって、人の息づかいが聞こえるほどの生活感がある。夏になると虹ヶ浜海水浴場や室積海水浴場がオープンする。【渚のライトアップ】が施されて、それはそれは幻想的だ。今もやっているのだろうか?釣りもできるし、ヨットが浮かんでいるのをよく見掛けた。医療機関も充実している

といっても、私が行っていたのは婦人科と眼科なのでその他はよくわからないが、サイコーに技術の高い医療を施してもらった。

あとは・・? 市をあげて「おっぱい宣言」をしている!!

誤解なきように・・

母乳で子育てを推奨しているという意味♪

車が無いと不便なこともあるが、高速道路に入りやすく足を伸ばせば下松市の繁華街でショッピングも楽しめる。そうそう、光市には伊藤博文の生家が残されていて、何度か足を運んだことがある。時を戻そう!のぺこぱの松陰寺さんも光市出身だと聞いた。


ずらずらと書き連ねたが、私が光市に住んでいた理由は他にある!!(実は私の生まれは隣の市)


その① 海岸沿いを走っていると、時間が合えば、海に飲み込まれるように沈む太陽が見られること。


その② 室積から下松に向かう国道188号線(通称イッパッパ)は道幅が大変広くて、海外・・特にLAを連想させるような道でドライブ好きにはたまらないこと。


なのだ! それだけの理由?って思われた方もいるだろう。しかし、実際にこのふたつが理由で光市に居座った。在住しているときに、この話を幾度となく光市民をはじめ多くの人に話してきたのだが、相手にしてもらえなかった(..;) でも、ここに書くことができて・・幸せます♡


幕末の志士たちの息づかいを感じることができる山口県♪

また大橋さんが光市を訪れることがあれば、今度は私もご一緒したい。

心底そう思った。



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